アパレルブランド開発|株式会社ロイネ
機能性素材を生活文脈で捉え直すライフスタイルブランド開発
OEM事業を中心としてきた株式会社ロイネの初となる自社ブランド立ち上げを支援。機能性素材の背後にある開発ストーリーや関わる人々の思いを紐解き、その価値を生活文脈に落とし込むことで、素材ブランドではなくライフスタイルブランドとしての世界観を作り上げました。
<Background>
その素材の魅力は機能性だけ?
新たに開発した機能性素材をブランド化したいという相談を受け、ヒアリングを行うと、原料となる希少な植物やそれを育む地域の自然、開発者のストーリーや思いなど、機能性だけでない魅力に溢れる素材であることがわかりました。この素材が持つ豊かなストーリーは、肌に触れることで使う人の心にも働きかけるものになると確信し、機能性が売りの素材ブランドという方針から一転して、インナーウェアを中心に展開するライフスタイルブランドを立ち上げることになりました。
<Approach>
素材とターゲットの豊かな日常をつなぐ文脈をフィールドワークで探る
まずは、素材の開発担当者やインナーウェアのデザイナーに集まってもらい、開発時にこだわったポイントは何か、ブランドを通してどんな人にどんなプロダクトを届けたいのか、つくり手としての思いを引き出すセッションを実施しました。それをもとにブランドのターゲットや提供価値の仮説を立て、次はブランドストーリーの始まりである原料の生産地へ。原料となる植物が日本で唯一自生する地域へフィールド調査に赴き、美しい水の源となる山々から川へ、研究所、工場へと巡り、生産者や研究者への取材を行いました。
素材が持つ高い保水機能やしっとりとした心地よい肌触り。自然の生み出す潤いがさまざまな人の手を通して素材となるまで。そのストーリーを辿り、体感する過程で浮かび上がってきた女性像をターゲットとし、ブランドが纏う世界観や、ブランド・プロダクトに触れることで心にもたらされる価値を規定。それがターゲットの日常に溶け込む文脈をブランドコンセプトとして描き、ロゴ・ビジュアルやプロダクトラインナップに落とし込みました。
フィールド調査
ブランドロゴ
ブランドコンセプト
キービジュアル
Web制作
デザインディレクション
Client:株式会社ロイネ
Sector:アパレル
Year:2017.11-2018.03
Producer:山下 徹也(伊藤忠ファッションシステム)
Planner:山本 茂貴(デザインエスノグラフィ)
Copywriter:及川 結理(デザインエスノグラフィ)
Creative Director:Natsumi Ito
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